世界のパワースポットを知るPOWER SPOT

地上数百メートルの岩山に造られた天空の修道院 メテオラ(ギリシャ)

険しい場所に建てられた修道院

メテオラは、ギリシャの北西部・テッサリア地方にある60もの奇岩群と、その上に建設された修道院を総称です。その名は、ギリシャ語で「空中に吊り上げられた」という意味の「メテオロス」に由来します。1988年には世界遺産として文化・自然複合遺産に登録されました。

現存する修道院は6つのみ

垂直にそびえ立つ巨大な岩山は、およそ6000万年前に水の浸食を受けて形成されました。低いもので20メートル、最も高いものでは400メートルにも達すると言われています。9世紀頃から俗世との関わりを断とうとしたギリシャ正教の隠者たちが住み始め、その後も徐々に修道士の数が増えたため、11世紀頃から修道院が建設されるようになりました。

14世紀に入ると、ギリシャはオスマン帝国の侵攻を受けるようになります。その時にも、メテオラは迫害から逃れる修道士を護る要塞としての役割を果たしました。それから、15世紀から16世紀にかけて24もの修道院が建てられましたが、現存するものは6つのみ。そのうちの5つの修道院では、今も僧が修行に励んでいます。もちろん観光客も歓迎していて、現存する修道院で最大規模のメガロ・メテオロン修道院の一部は博物館として公開されています。

神に最も近いパワースポット

下界から切り離されたメテオラは、当時の修行僧にとってまさに「神に近づくことのできる聖域」でした。そのため、多くの巡礼者たちがこの地を訪れ、命がけで険しい山道に挑んだのです。今でこそ階段が設けられていますが、かつては階段など存在せず、滑車や縄梯子を使って人や物を行き来させていたというのですから、どれほどその道が困難だったかは想像に難くないでしょう。

しかし険しい山を登った先には、この世のものとは思えないほどの絶景が待っているのです。地上数百メートルから見下ろす荘厳な景色を見れば、自然と心が穏やかになっていきます。そして、自然の偉大さや雄大さに心が洗われ、今まで抱えていた悩みごとなんてどこかへ吹き飛んでしまうでしょう。