世界のパワースポットを知るPOWER SPOT

太古の大自然を感じる 屋久島(日本)

大量の雨が神秘的な光景を生み出す

屋久島は、鹿児島県佐多岬の南、約60㎞に位置します。「島全体がパワースポット」と名高いこの島が誕生したのは、今からおよそ1400万年前。マグマの凝固によって形成された「花こう岩」が隆起したことで形成されました。花こう岩は火のパワーが強く、本来であれば植物が育ちにくい地盤のはずなのですが、屋久島はその面積の約90%を森林が占めています。これほどまでに豊かな森が育った大きな理由は、大量の雨。島に屹立する1000m級の山々に海からの湿った風がぶつかるため、屋久島では「ひと月に35日雨が降る」と言われます。この雨の恵みが、屋久島独特の苔むした神秘的な光景を生み出しているのです。

屋久杉から生命の息吹を感じる

屋久島には、樹齢数百年~数千年とも推定される、多くの杉の木が自生しています。島では、樹齢1000年未満の杉を「小杉」、それ以上のものを「屋久杉」と呼びます。その中でもひときわ存在感を放つのが、屋久島のシンボル・「縄文杉」です。標高1300mにそびえ立つ大木は、樹高およそ30m、樹齢はなんと2000年~7200年とも推定されています。

このように、何千年もの歳月をかけて形成された屋久杉や、深緑の森からは、絶大な生命のエネルギーを感じることができるでしょう。呼吸をするだけで心身が癒されたり、生命力が高まるとも言われています。屋久島全体を堪能するためには8~10時間ものトレッキングが必須ですが、長時間登山をしても、不思議と疲れが残りにくいという声もあがるほどです。

まだある! 屋久島のパワースポット

「島全体がパワースポット」と言われる屋久島には、縄文杉以外にもたくさんのパワースポットが点在しています。

●ウィルソン株

約300年前に伐採された巨大な切り株です。推定樹齢は3000年で、もし伐採されなければ、縄文杉を超えていたとも言われています。切り株の中は空洞になっていて、内部にはこんこんと水が湧き出しています。祠もあり、まさに「聖域」という言葉がぴったりと当てはまるでしょう。また、中から空を見上げれば、空がハートの形に浮かんで見えることから、「良縁を結ぶパワーがある」と多くの女性からも人気のスポットです。

●船行神社

山神「大山祇尊(おおやまずみのみこと)」を祀る神社です。創建年代は明らかにされておりませんが、古来から、「安産のご利益や子宝に恵まれる」と親しまれてきました。境内には、町の指定文化財「船行大杉」があります。通常、屋久杉は標高600m以上の山間部に見られますが、この大杉は里地にある杉としては最大級を誇ります。

●益救神社(やくじんじゃ)

屋久島の神様「彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)」を主祭神とし、島随一の由緒ある神社です。別名「救いの宮」と言われ、珍しい読み方の名称には「益々救われますように」という意味が込められていると伝えられています。この神社では、貴重な屋久杉から作られた御守を購入することもできます。

日本の自然を凝縮したような屋久島の豊かな森は、「東洋のガラパゴス」とも称されます。太古の大自然のパワーを全身に感じながら、時間が許す限りパワースポットをめぐるのもいいかもしれません。