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神々の世界そのものを表現したアンコールワット(カンボジア)

クメール王朝時代の最高傑作

アンコールワットは、カンボジア北西部の森林地帯に広がる巨大遺跡群です。ヒンドゥー教の神・ヴィシュヌ神を祀るため、12世紀にクメール王朝の王様・スールヤヴァルマン2世によって建立されました。「大きな寺院」という意味を表すその名称通り、環濠も含めると東西に約1.5㎞、南北に約1.3㎞という広さを誇り、500年以上続いたクメール王朝の建造物の中でも最高傑作と言われています。カンボジアを象徴する歴史的な遺産であり、アンコールワット周辺にあるアンコール・トムやタ・プローム遺跡などの遺跡群と併せて、世界遺産にも登録されています。

回廊を進むごとに神々の世界へ近づいていく

アンコールワットの内部には、西塔門から入ります。門を入ると、高さ4mのヴィシュヌ神の像がいるので、まずは神様にご挨拶と旅の安全をお祈りしましょう。最初の道を抜けると、中央祠堂を囲むように3つの回廊が続きます。 この建物の構造は、ヒンドゥー教の世界観そのものです。アンコールワットを取り囲む環濠は大海を、回廊はヒマラヤ山脈を、中央祠堂は神々が棲むと言われるヒンドゥー教の霊峰・メール山(須弥山)を表します。参拝者は回廊を進むごとに、神々の世界へ近づいていくのです。また、回廊に施されている美しいレリーフも必見。壁面いっぱいにヒンドゥー教の神話が描かれています。その中でも特に有名なのは、『乳海攪拌』と『天国と地獄』です。

●乳海攪拌

ヴィシュヌ神が大海をかきまぜ、世界を生み出したという天地創造神話です。横幅およそ47mにも渡って、不老不死の霊薬・アムリタをめぐる神々とアスラ(悪鬼)の壮絶な戦いが展開されています。

●天国と地獄

極楽浄土へと旅立った王や王族たちを、地獄の王・ヤーマが裁判する様子が描かれます。壁画は3段に別れていて、上段には王と王の家族が、中段には王族と従者たちが、そして下段には地獄の惨たらしい様子が描かれています。

こうしたヒンドゥー教の神々のエピソードだけではなく、『マハーバーラタ』『ラーマーヤナ』など古代インドの叙情詩なども見ることができます。

正面の参道からご来光を拝む

建物そのものがヒンドゥー教の世界観・宇宙観で満ち満ちたアンコールワットには、訪れた人の心と身体を浄化してくれるパワーがあります。アンコールワットには修行中の僧侶たちも出入りしているので、その雰囲気に自然と心も静まることでしょう。
おすすめはサンライズの時間帯。アンコールワットの後ろから日が昇り、まるで後光が差したかのような光景は、まさに圧巻の一言です。特に春分の日と秋分の日には、中央の尖塔の頂点から太陽が顔を出します。年に2回しか起こらない奇跡の瞬間に、思わず感嘆の声が出てしまいます。
また、周辺遺跡のアンコール・トムやタ・プローム遺跡も、アンコールワットとはまた違った神聖な雰囲気を味わうことができます。時間があれば、ぜひそちらも訪れてみてくださいね。