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大天使ミカエルが宿る神秘の修道院 モン・サン・ミシェル(フランス)

カトリックの巡礼地

モン・サン・ミシェルは、フランス北西部、サン・マロ湾に浮かぶ小島に築かれた修道院です。遠浅の干潟が島全体を取り囲み、干潮時と満潮時にはまったく違った表情を見せます。年に数回起きる大潮時には、陸地と島を結ぶ橋までもが水没。島がぽっかりと浮き上がったような姿から、別名「海上のピラミッド」とも呼ばれています。

この絶景を見るために、今やモン・サン・ミシェルにはカトリック信者だけではなく、多くの観光客が訪れます。島にはたくさんの土産物店やレストランが軒を連ねますが、中でも有名なのは「プーラールおばさんのオムレツ」。1888年、巡礼者向けの宿屋を開業したアネット・プーラールが、長い旅路に疲れた人々のために、ボリュームがあって栄養価の高い食事をと考案したレシピです。その料理は今も味わうことができ、修道院の観光を楽しんだのち、昔ながらの味に舌つづみを打つのも、観光客の定番コースとなっています。

モン・サン・ミシェルの歴史

モン・サン・ミシェルは、もともとは先住民のケルト人が信仰する場所でした。そこへ修道院の建設を命じたのは、大天使ミカエルだと伝えられています。708年、司教オベールは、夢の中でミカエルから「この島に聖堂を建てよ」とのお告げを受けました。そして、966年にノルマンディー公リチャード一世により修道院が建設され、13世紀頃にはほぼ現在に近い形になったと言います。その後、数百年に渡り増改築が繰り返されたため、修道院にはゴシック様式・ロマネスク様式・ルネサンス様式など、様々な建築様式が見られます。

数百年の間、巡礼地として親しまれた一方で、華々しい歴史ばかりではありませんでした。14~15世紀頃には、イギリス王とフランス王が対立した百年戦争で要塞として使われ、18世紀のフランス革命では監獄として利用されたのです。現在でも、島には戦争で使われた大砲などが残っています。

戦争を経て、再び修道院としての役割を担うこととなったモン・サン・ミシェル。現在のような地続きの道が作られたのは1877年のことです。15m以上の激しい干満が起こる難所で、それまでは潮に流されて命を落としてしまう巡礼者も珍しくありませんでした。そのため、昔は「モン・サン・ミシェルに行くなら遺書を書いていけ」と言われたと伝えられています。

大天使ミカエルのパワーをもらえる場所

大天使ミカエルのお告げにより建てられたモン・サン・ミシェルには、島全体にこの大天使の偉大な力が宿っています。ミカエルは、かのジャンヌ・ダルク(1412~1431年)に神の啓示を与え、フランス軍を勝利に導く力を授けました。彼の力は、人の恐れや不安など、負の感情やエネルギーを取り除き、勇気や知恵を与えてくれるでしょう。もし、これから新しいことに取り組もうとしている人や、新たな環境に飛び込もうとしているなら、モン・サン・ミシェルはおすすめのパワースポットです。訪れた際には、修道院の塔の先端に鎮座する、黄金のミカエル像もぜひ見逃さないでくださいね。