霊能者エッセイESSAY

シルク先生自分の好き嫌いさえも曖昧な価値判断の甘さが、不幸な愛を引き寄せてしまう

守護霊が眠っているなどと聞くと驚かれるかもしれません。しかし実際にはこうしたケースには何度も出くわしています。多くの場合、守護される人間にまったくヤル気が見られないとき、守護霊様は一時的に活動を停止されてしまうのです。

私は何度も声をかけて起きていただき、事情をお伺いしました。A美さんの守護霊様は、鎌倉時代に生まれた武家のお姫様です。A美さんの実家の遠い先祖筋にも当たり、そのご縁で守護をなさっているということが分かりました。そのお姫様が眠い目を擦っておっしゃるには、「この娘には自分というものがない。赤でも良い、黒でも良いといつも他人に合わせることばかりしている。そうした不甲斐ない姿を見るのが嫌になり、A美が自分に目覚めるまで待っているのだ」とのことでした。

それでは彼女が不幸になるのを見過ごされるのですか?と私がなおも問いかけると、今度はこんな答えが返ってきました。

「A美は○○(相手の男性の名前)を心から好いているわけではない。ただ、自分の代わりに色々な物事を決めてくれるあの男に頼っているだけなのだ。できるならこのことをA美に分からせてほしい。私としてもこのままではあまりに情けない」 守護霊様に直々に頼み事をされ、何ともいえず複雑な気分になりましたが、とにかくそのメッセージを彼女に伝えました。するとA美さんは電話の向こうでしきりに頷いているようでした。

「言われてみればそうかもしれません。でも彼に捨てられたら、また元の心細い自分に戻ってしまいます。それがとても怖いのです…」

私はこの恋愛トラブルのすべての原因が彼女の心の弱さと価値判断の曖昧さにあると理解しました。とりあえず、A美さんの魂にできるだけのエネルギーを注ぎ込み、同時に彼女の異性運の行方も透視しました。するとラッキーなことに、数年ぶりの運気の変化に伴い、新しい異性との出会いの兆しが見えたのです。

「長くて二ヶ月、早ければ一、二週間のうちに、仕事を通して新しい男性との出会いがあります。この人は○○さんみたいに強引な性格ではないので、A美さんは物足りないかもしれない。けれど、デートの誘いを受けたら絶対にOKしてください。この出会いを大切にするかどうかが、貴女の幸福の分かれ道ですよ!

最後にそんな言葉で結び、最初の鑑定は終了となりました。 その後も何度か電話鑑定でのアドバイスを続け、今でもそれは続いています。当初の透視通り、最初の鑑定をした夜から約1ヶ月後に会社の取引先の営業マンに食事の誘いを受けました。以降はその彼とのお付き合いが続いています。

また、つい数ヶ月前に派遣期間が切れたのをきっかけに、例の妻子持ちの恋人とは別れることになりました。これは彼女にとっては霊的に非常に良いことでした。眠っているように見えながらも、守護霊のお姫様はA美さんの幸福のために賢明に働いておられたのです。

最近のA美さんを霊視すると、少しずつではあるものの魂の輝きとパワーが確実に増しているのを感じます。守護霊様も最初に見たときとは打って変わり、瞳を輝かせて明るく微笑まれています。現在、お付き合いをしている彼との縁がとても気に入られているようです。 新しい彼は表面的には優しいけれどじつは芯の強いタイプで、A美さんに対してもことあるごとに「もっと自分を強く持たなきゃダメだよ」とおっしゃるそうです。

ついこの前も「なんだか恋人というより、私の教育係みたいです」と笑いながらのろけていらっしゃいました。