霊能者エッセイESSAY

龍伽(りゅうか)先生不倫愛

不倫愛の深層を探ると…

電話占い紫苑の中で私は『不倫問題のエキスパート』として紹介されているらしく、そのキャッチフレーズを初めて見た時には、自分自身でも「えっ!」と声を出してしまいました。たしかに不倫の悩みについてご相談を受けることは多いですし、私自身も不倫関係や略奪愛に関して偏見はまったく持っていませんので、電話占い紫苑のスタッフの方は、その辺のところを観察してキャッチフレーズを作られたのかな…と思います。正直に言って、光栄のような、気恥ずかしいような、不思議な気持ちです…。

と、余談はさておき、不倫関係と一口に言いましても、実際に鑑定してみるとその内容は千差万別です。ただし霊的因縁から見たパターンにはいくつかの典型があります。とくに多いのは前世の縁が絡んだもので、ご相談者とその不倫相手が前世において夫婦や恋人関係であったり、あるいは親兄弟などの血縁関係であったりするケースにはたびたび遭遇いたします。このパターンはお互いの執着が深い分、解決もなかなか難しいようで、泥沼の状況に陥りやすいケースともいえます。

つい最近も職場の上司と不倫中の女性からご相談を受け、その前世関係を霊視してみると、やはりこのパターンに合致していました。ひとつ前の前世ではそのご相談者とお相手はご夫婦で、時代は18世紀の中部ヨーロッパ、その時の関係は男女が今と逆になっていました。悲しいことにこのお2人は戦乱に引き裂かれて離ればなれとなり、そのまま再会できずに一生を終えられていました。

その後、妻の方(今の不倫相手)は別の男性と再婚し、その再婚相手が現世での彼の奥様…、いっぽう兵士となって戦場に赴いた夫(今のご相談者自身)は、結局、故郷へ帰ることができぬまま異境の地で没してしまったのです。前世でのご相談者は、死ぬ直前まで当時の妻のことを想い続けていたようで、その想いは現世でも非常に強く、「彼と結ばれなければ、私の人生は意味がありません」とおっしゃったその言葉も本当に偽りのないものに感じました。

霊視を一通り終えた後、私はこのご相談者にふたつの解決法を提示しました。 ひとつは正式な婚姻関係は諦め、実質の関係を重んじて彼と一緒に生きていくという方法。…と言うのも彼の奥様は事実上の結婚生活が破綻しているにも関わらず、離婚には決して応じる気配が見えなかったからです。またその点が、ご相談の核心でもありました。

これに対してもうひとつの解決法は、相手の奥様へご相談者の想念を飛ばして、理性や感情を越えた魂の部分で納得させ、その上で離婚していただくというものです。直接、奥様の魂に対して、「旦那さんを奪う形になって申し訳ありません。でも前の人生では貴女は彼の後半生を独占されたのですから、今世では前世で果たせなかった愛の幸せを私に味わわせてください。お願いします…」と、そんな感じで丁寧にお願いをするわけですね。

もちろん実際に念を飛ばす際には、それが確実に相手に届くように、及ばずながら私が想念強化などのサポートをさせていただくということも付け加えておきます。

念飛ばしの基本は”いたわりと優しさ”

こうして書いてみると、当然ながらご相談をされる方に取っては、後者の念飛ばしによる方法がベストのように思われるでしょう。問題が泥沼化していればなおさらです。しかし実際にこの方法を成就させるには、それなりの条件と心構えが必要になります。

霊能者が行なう想念飛ばしによる相手の説得というのは、相談者自身の決意に揺らぎがなくしかもある程度の意念の強さを持っていることが前提になりますし、何より念を飛ばされる先方様への優しさと思いやりが求められます。とくに不倫の場合、なかなか別れてくれない相手の奥様に対して恨みの感情を抱きこそすれ、優しさやいたわりの心などなかなか持ちにくいものです。ある意味、それが私たち凡人の自然な感情の動きともいえますから、その方向を180度変えるというのは一種の修行に近く、よほど真剣な思いがなければ達成できるものではありません。

いえ…正確に言えば達成できることもあるのですが…少なくとも感情面の整理がつかない限りお勧めはいたしません。つまり私がご相談者の念飛ばしを代行しても、肝心の飛ばす念の根本に憎悪の感情が混じってしまうとそれは黒魔術めいた霊的脅迫となり、たとえ一時的に願いが叶っても最終的には決して良い因果を生み出さないからです。 このことについての具体的な例は、世間にはいくらでも転がっています。例えば、妻子のある男性を無理矢理に略奪して幸せを掴んだはずなのに、いつの間にか別の女性に夫を奪われてしまった…。そんな話、皆様も見聞きしたことはありませんか?

そういう場合、最初に奪った当人は無意識に念飛ばしをしていたといっても良いでしょう。生まれつき意念のエネルギーが強烈な人は、そうしたことを霊能者の助けも借りずに易々と達成することがあるのです。ただし多くの場合、夫を奪われる奥様への愛念や思いやりは欠けています。その結果、当人の精神力が弱まった時に過去の恨みの感情が噴き出し、因果の法則が発動して相手にしたことと同じ目に遭わされてしまう…というわけです。因果応報という言葉がありますが、この宇宙に存在する限り、私たちはこの働きから逃れることはできません。

先のご相談者の話に戻ると、結局、その方は念飛ばしの方法を選ばれました。また、私もこの方なら出来ると感じましたので、その後の2回のカウンセリング時にそれを施しました。 最後の念飛ばしを終えてから1ヶ月ほど経って報告があり、今まで強硬に離婚を拒んでいた相手の奥様が急に態度を軟化させて協議に応じてきたと聞かされました。ご相談者の女性もその奥様と直接話す機会ができ、今までの泥沼状況が嘘のように、相手がサバサバとした雰囲気だったことにひどく驚かれたとか…。奥様は彼女に対して「やっぱり嫌だって返品しないでね。私も迷惑だから」と、微笑み混じりの軽口さえ飛ばされていたそうです。

繰り返しますが、「念飛ばしで相手の心を変える」という術は、基本に愛と優しさがあって初めて成就します。それが欠けたまま呪術的な悪念を飛ばすのは決して良い結果を生まず、私たちの霊的な成長過程に取ってもマイナスの因果しか残しません。不倫問題で悩まれている方に限らず、もし貴女が想念のパワーで何かを成し遂げたいと考えているなら、このことはくれぐれも胸に刻んでおいていただきたいと思います。