恋愛運向上講座3
幸福体質になるには、常に前向きで笑顔を絶やさず、自分自身が周囲に明るい想念を放つ存在になることが大切です。また、貴女の心の輝きが増すと、それにつれて周囲の人間関係も次第に変化してまいります。幸福を得やすい人、神様に愛される人というのは、一体どんな人間関係を築いているのでしょうか。今回は「幸運を呼ぶ人間関係」についてお話しします。
貴女には心から信頼できる人がいますか?
こんにちは、天紫苑です。
いきなりの質問で恐縮ですが、貴女の周囲には心から信頼できる人が何人いらっしゃいますか。別にお友達でなくとも構いません。ご両親やご兄弟、学校の先生や職場の上司などの目上の方なども含めて考えてみてください。1人?2~3人?それとも多すぎて数え切れないほどですか。
もしそういう人物が身近にいらっしゃるなら、貴女はそれだけで大変に幸福な方と言えます。でも中には「親兄弟も含めて信用できる人はいません。信じられるのは自分だけ!」という厳しい環境に置かれている方もいらっしゃるかもしれませんね。実際の電話鑑定の中でも「しょせん、人間は1人で生まれ、1人で死んでいくもの。本当に信用できるのは自分しかいない…」と、そうした寂しい人生観を語られるお客様を時おり見受けることがあります。
人生のとらえ方はあくまでご本人の自由ですし、それに関して第三者が何か意見をするというのは何となく気が引けるところもあるのですが、それでも私はあえて「自分が孤独であると決めつけている限り、幸せになるのは難しいですよ」と申し上げることにしています。何故なら、人生の思いがけない幸運というのは常に周囲の人間を介して、本人にもたらされるものであるからです。
幸運は人を通して知らぬ間に貴女へ訪れます
幸運というのは天から授けられる恵みのようなものである、という考えがあります。もちろん、それはそれで正しい考え方なのですが、勘違いしてはいけないのは、まるで隕石か何かのように突然に幸運がその人の頭上を目がけて落ちてくるというわけではない、ということです。それはご両親やご家族、あるいは貴女の周囲にいる様々な人間関係を通して、貴女自身に降り注ぎます。神様の恵みが訪れるのは、あくまでその人の対人関係を通してなのです。
考えてみて下さい。たしかに、街角での突然の巡り会いや宝くじで大当たりをするなど、降って湧いたような僥倖というのもないわけではありません。でも大抵の場合、新しい異性との出会いはお友達やご親族からの紹介であったり、特定の人間関係のグループ内で知り合うという形が多いでしょう。
社会的な地位の向上や金運というものも職場の上司に認められたり、お客様が集まって商売が繁盛した結果などとしてもたらされるものです。このように突き詰めると、幸運の鍵とはすなわちその人を取り巻く良好な人間関係に他ならないのです。ですから、心では幸せを願いながらその一方で自ら人間関係を狭めてしまうというのは、大変、矛盾した行動と言えるわけです。
それは例えてみれば、喉が渇いて水が飲みたいのに水道の蛇口から繋がっているホースの半ばを自分の靴で踏みつけているようなものです。ホースを流れる水はやがて行き場を失って蛇口の栓から外れて周りに噴き出してしまい、貴女はいつまで経っても喉の渇きを癒すことができません。「占いの本を見ると私は今、大きな幸せが訪れる時期のはずなのに、素敵な恋人も現れないし、金運に恵まれるわけでもない…いったい、どうなってるの!!」そんな不満を感じている人は、往々にして自分が幸運のホースを踏みつけていることにまったく気付いていないのです。
挙げ句に、どうやっても幸せになれないのは何か悪い因縁が妨げているからに違いないと、巷の占い師さんや霊能者さんを巡り歩きながら、ますます精神的な深みに落ち込んでしまい、せっかく神様が与えてくれた人生の幸運期も虚しく過ぎ去ってしまう…。さしたる原因もないのに、何となく自分から不幸になる人の典型的なパターンがこれです。
では、こうした不幸のパターンに陥らないようにするにはどうすれば良いのか?ここまでの文章を読んでいただければ、答えはすぐに分かりますね。そうです。自分が握っている幸運が溢れ出すホース(信頼できる人間関係)を大切に扱えば良いのです。「自分を大切にするように、他人に対しても親切に接しなさい」「他人に信頼される人間になりなさい」というのは、今、述べたような"幸運の法則"を別の言葉で言っているわけです。
良い人間関係を選べば、自然に幸せが訪れるものです
さて、「良い人間関係というのは、あなたの元へ“幸福の水”を届ける大切なホースである」と、ここまでは良いとして、この肝腎のホースを踏みつけぬように貴女がいくら注意していても、なかなか幸せになれないケースもあります。そういう時は、まず貴女がその手に握っているホースの出来自体を疑ってみるべきでしょう。もし、幸運を運ぶはずのホースに亀裂や穴が生じていれば、水は途中でみんな漏れ出してしまいとても貴女の元までは届きません。不幸を呼ぶ人間関係というのは、このように穴や亀裂が生じている質の悪いホースのようなものです。
試しに機会があったら、貴女の周囲におられる幸せな方を観察してみてください。そういう人々というのは、必ずといってよいほど良き人間関係に恵まれていることが分かるでしょう。幸運を掴む人というのは、本人が意識しているかいないかに関わらず人間の本質を見抜く能力を持っており、水漏れがする質の悪いホースを避けているのです。幸運だから人間関係も良いということではなく、良い人間関係を選んでいるから自然と幸せになっていくのですね。
お互いに幸運を呼び合えるような良い友人・知り合いを得るのは、決して難しいことではありません。まず、誰にでも分け隔てなく誠意と愛情を持って接すること。そして、他人を見る目を少しだけ養えば良いのです。
幸運をもたらしてくれる友人というのは、まず、否定的な言葉を発しない人です。例えば貴女がその人に相談事を持ちかけた時、「~だから仕方がない」「~は無理だと思う」「そんなこと出来るわけない」などの否定語を連発するようなら、その人とはそれとなく深い付き合いを避けるべきでしょう。そうした人と一緒にいると、人生のモチベーションや可能性がどんどん低下してしまいます。
逆に幸せを運んでくれる友人とは、「思い切ってやってみれば?」「それはいい考えだと思う」「成功するかどうかは別としてやってみる価値はあるわね」などと、貴女の背中を後押ししてくれるような言葉を投げかけてくれる人です。下手に大人の分別で考えてしまうと、無邪気で無責任な性格のようにも感じられますが、たとえそうだとしても最終的な判断は貴女自身がすればよいことですし、少なくとも相談の場でポジティブな言葉を与えてもらうことで心の中に勇気や前向きな気持ちが生じます。幸福を掴み取る上で、ここが一番大切な部分なのです。
神様が「助けたい!」と思う人になるコツ
神様や守護霊様といった高次元の霊的存在は、無邪気で純真な心、前向きで一途な魂というものを何よりも好まれます。彼らにとって私たち物質世界の人間は可愛い我が子のようなものですから、その子供が純粋な勇気を持って人生の冒険にチャレンジしている姿を見ると、つい放っておけずに手を差し伸べてしまうのです。そして、突然の降って湧いたような幸せというのも、その多くはこうした機運から生まれます。
ポジティブな友人が何気なく発した「思い切ってやってみれば」という言葉も、実はご神霊が人間の口を借りて貴女に与えているメッセージなのです。石橋を叩いて渡るような世知に長けた大人の考え方というのも社会生活を営む上ではたしかに必要ですが、そればかりに煩わされていては人生に大きな飛躍は望めません。何より現状維持を望むだけでは、貴女を守護してくれるご神霊もなかなか発動しにくいのです。
神様に「あの子は用心深く生きていて羽目も外さないし、そこそこ平凡な暮らしをしていけそうだから、まあこのままでいいか…」と思わせるか、それとも「ちょっと危なっかしいけれど、幸せを掴むため精一杯前向きにやっているようだから、ひとつ助けてあげようか」という気持ちにさせるか。どちらを選ぶかは貴女次第というわけです。
今回のまとめ…
- 幸運を掴みたいなら、まず人間関係を大事にしよう。幸運は天から直接降りるのではなく、特定の人間を仲介して貴女の元へ訪れる。
- 否定的な言葉を口癖にする人は、自分から幸福を遠ざけている。そうした,ネガティブ想念の人と親しく付き合うと、貴女自身の幸福も遠ざかってしまう。
- 時には大人の分別心を停止して、無邪気な子供のような気持ちで大きな目標にチャレンジしよう。神様やご神霊はそうした人を好み、また大いに助けてくれる。
(紫の花苑・3号より)